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2025/12/11

温かく陽ざしは漏れて冬木立

 



 冬の林の中はあんがいに明るい。


 葉っぱが落ちた枝の間から木洩れ日がしっかりと漏れ込んで、枝が揺れるとあたかも踊

るが如く飛び跳ねるが如く乱舞する。冬の木立だというのに、なにやらあったかさまで感

じられそうである。冬とは言えど、こころまで、こごえ、しばれているわけではない。


 葉っぱが茂り放題で、じっとり湿ったな夏よりも、むしろ冬の葉っぱのない、明るく乾い

た林を歩く方が、どっちかと言えば心地がよい。それが雑木林の道ならば、散り敷いた枯

葉が積もって、歩く度にカサコソカサコソ、軽快な音を奏でて楽しい。



 そんな風に思えば、冬の野っぱら道を敬遠するには当たらないかもしれない。寒ッ、と

思うから、出かける前から億劫になるけれど、出てしまえば案外ドってことなかったりする

し、歩き出せば体はあったかくなるし、目玉はいろいろ珍しい景色を見て安堵する。


 ただ問題は、その出かける前の、イヤだな、と言う億劫な気持ちを、どう押さえつけるか

だ。これがなかなかどうして、難問なのだと思う。人間(と、一般化していいのか? )、どう

しても目の前の、今現在の感情に流されてしまい、すぐに立ち上がって行動に移せない。



 今年の冬はこのことを念頭に置いて、宿題にしようかと思う。なにしろ、怠け、ずぼら、軟

弱、どんくさ・・・これらを絵に描いたような性格だから、われながら自分ながら、とても思

うようにいかないだろう、と今からつくづく思うけれど、いちおう努力目標である。


 もしも万が一、この努力目標が危うくも達成されたなら、冬の野っぱら道を存分に楽し

むことができるであろう。木漏れ日の林も、風になびく枯れすすきも、若草の枯れ葉を押

しのけるさまも、日一日と遅くなる夕暮も、みん~~な目にすることができるであろう。





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