思い切り寒い季節に蝋梅の花が咲いている。
我が家の隙間の蝋梅は、ひねくれ育ったためか貧弱でみすぼらしいが、公園などの団
体を形成している場所のそれは、威風堂々、大軍団を形成して、寒中の寒空に負けずに、
黄色の花を目いっぱいに着けて、辺りを圧倒している。その花の色が温かい。
花に蜜蝋のような光沢があり、花の名前がその色にちなんでいるとすれば、大変に分か
りやすくて、めんどくさいことが嫌いだから、単純でいいなあと思う。これが初夏になると
一丁前に実をつける、ひょっと覗いてみると、梅の実とは似ても似つかない実である。
「蝋梅」と「梅」名がついているが、梅とは縁もゆかりもない種類らしい。なのに日本では
平気でこういう名をつけるから、単純頭の持ち主にとっては、こんぐらかって始末に負え
ない。「梅」などとわざわざつけないで、「蝋花」で十分じゃないかと思うのだがなあ。
しかしこの花は生意気なことに(?)、大変いい香りがする。旨く言い表せないけれど、幽
かだけれど鼻の奥の方がすう~っとするような、そんな香がする。これが大軍団となった
っ日にゃ、辺り一面爽やかな香りに包まれることだろうと思う。
蝋梅にしろ、また寒紅梅にしろ、キッカリと寒い季節に他の花に先がけて咲くのだから、
やはり見る方もなにやら嬉しいような、ほっとするような気分になる。気温の方は、これっ
きり低いけど、もう少し我慢すればもう直に温かい春になる、もう少しだ、という気になる。
今は寒中でサムイ寒いばかりが気になるが、よく考えてみればあと半月余りで立春、も
ちろん立春だから、さあ、春だ! とはならないだろうけれど、寒のサムさは確実に遠のい
て行く。せっかくの冬なのだから、厳しい寒さも少しばかりは楽しみたい・・・カナ?
冬は冬を楽しめればいいのだが・・・