(AIさん作成)
納豆汁はあまり一般的でないように思う。
などと言えば、秋田山形方面から叱られるかもしれないが、身の回りではあまり見かけ
ないようだ。納豆、それだけなら毎日食してン十年、もはや欠かせない食材になっている
が、納豆汁となると、ひょいっとパックから出して即食う、というわけにはまいらない。
AIさんが教えるところによれば、江戸時代には全国的に食べられていたようだが、今で
は秋田山形方面の郷土料理になっているようだ。作り方は単にみそ汁に納豆をぶち込ん
で、ハイ、おわり! ではなく、納豆はすりつぶし、ほかの具も入れるのだという。
具材としては、里芋、豆腐、油揚げ、きのこ、山菜などたくさん入れ、納豆はすり鉢で丁
寧にすり潰すという。いやいやこうなっては、単に豆腐をぶち込んだみそ汁とはまるで別
物、そう易々とは作れるもんじゃないない、だから今の時代には向かないのだろう。
しかし、粒が見えないほどよくすり潰した納豆のとろみは、ほかの具材とよく馴染み冷め
にくく、体を芯から温めてくれるようで、雪国の食物としてピタンコだと思う。納豆を煮る、
と思えばその臭気や大変なものだと想像するが、かえって臭みもなくなるのだそうだ。
寒い冬の朝、食卓にほかほかと湯気が立つ納豆汁がある。半信半疑で口にすると、温
かい汁がなめらかに喉を滑って、胃袋まで温めてくれるような気がする。ふう~~っと体
のこわばりが溶けて、なんだか幸せとはこういうものかと思わされる。
そんなに食いたければ、自分で作りゃいいじゃないか、と当然考える。が、なにごとも面
倒くさいことはイヤだ。納豆をすり鉢で粒がなくなるまで丁寧に潰す、というのが、トテモ
面倒くさそうだ。それを考えると、即諦め、「いいや、また今度」、となってしまう。
こんなこっちゃあ、到底グルメになれない。テレビは「絶品グルメ! 」と叫ばない日はな
いが、現実にはどこを探しても、「グルメ」など見当たらないような気がする。まあ、グルメ
でなくていいから、せいぜい旨そうなものを妄想して、ニヤリとするのがいいや。
ところで「郷土料理」なるもの、今だ健在なりや?