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2025/12/05

雪国や宿の朝餉に納豆汁

                             (AIさん作成)

 

 納豆汁はあまり一般的でないように思う。


 などと言えば、秋田山形方面から叱られるかもしれないが、身の回りではあまり見かけ

ないようだ。納豆、それだけなら毎日食してン十年、もはや欠かせない食材になっている

が、納豆汁となると、ひょいっとパックから出して即食う、というわけにはまいらない。


 AIさんが教えるところによれば、江戸時代には全国的に食べられていたようだが、今で

は秋田山形方面の郷土料理になっているようだ。作り方は単にみそ汁に納豆をぶち込ん

で、ハイ、おわり! ではなく、納豆はすりつぶし、ほかの具も入れるのだという。


 具材としては、里芋、豆腐、油揚げ、きのこ、山菜などたくさん入れ、納豆はすり鉢で丁

寧にすり潰すという。いやいやこうなっては、単に豆腐をぶち込んだみそ汁とはまるで別

物、そう易々とは作れるもんじゃないない、だから今の時代には向かないのだろう。



 しかし、粒が見えないほどよくすり潰した納豆のとろみは、ほかの具材とよく馴染み冷め

にくく、体を芯から温めてくれるようで、雪国の食物としてピタンコだと思う。納豆を煮る、

と思えばその臭気や大変なものだと想像するが、かえって臭みもなくなるのだそうだ。


 寒い冬の朝、食卓にほかほかと湯気が立つ納豆汁がある。半信半疑で口にすると、温

かい汁がなめらかに喉を滑って、胃袋まで温めてくれるような気がする。ふう~~っと体

のこわばりが溶けて、なんだか幸せとはこういうものかと思わされる。



 そんなに食いたければ、自分で作りゃいいじゃないか、と当然考える。が、なにごとも面

倒くさいことはイヤだ。納豆をすり鉢で粒がなくなるまで丁寧に潰す、というのが、トテモ

面倒くさそうだ。それを考えると、即諦め、「いいや、また今度」、となってしまう。


 こんなこっちゃあ、到底グルメになれない。テレビは「絶品グルメ! 」と叫ばない日はな

いが、現実にはどこを探しても、「グルメ」など見当たらないような気がする。まあ、グルメ

でなくていいから、せいぜい旨そうなものを妄想して、ニヤリとするのがいいや。


 ところで「郷土料理」なるもの、今だ健在なりや?




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