2026/01/20

空寒しふくれっ面して寒雀

 



 いやあ、ほんとに久しぶりで散歩に行った。


 片づけるべき懸案の(といっても世間の人から見ればなんと言うこともないへぼ用事だ

が)、ひとつをようやくやっつけ、少し気持ちにゆとりができた。寒いにかこつけて、いっか

な表に出ようとしなかった日々が長く続き、体中が鈍りになまっていた。


 陽ざしがぽかぽかして、寒さはほぼ感じない。空は相変わらず澄み切って、ときおり冷た

い風を吹き下ろす。木々もすっかり葉っぱを落としているけれど、寒気の中で凍えている

ようではない。案外元気で、「ま、大寒じゃからナ、葉を落とすわナ」といっている。



 いつも何も考えないでぼわ~っと歩いているが、今回は春の先駆けを探してみることに

した。これから大寒のど真ん中へ突入という時期、先駆けみたいなものがあるのかどう

か、自然の中の諸君はみな、寒さに縮こまっているや否や、まあ、探してみよう。


 雀の団体が裸枝でふくれていたが、これはまあ先駆けとはならんなあ。馬酔木が茶色い

房のような花芽をほんの少し見せていた。そうか、葉っぱの芽が膨らむ時期なのかもしれ

ないと思って、枝先に注意したら案外に葉っぱの芽が出てきている。



 しかしながら、この芽の木はなんという名なのか、それが皆目わからない。分からなけれ

ばどれもみな「葉っぱの芽」というしかなく、これじゃあまるで説得力がない。こういう時、

わがイイカラカンのアバウトな性格がつくづくイヤになる。花も木も虫も何も知らないだ。


 しかし、明らかに知っている「先駆け」も見つけることができた。土を破ってスイセンの芽

が1cmmほど顔を出しているし、別な場所ではもう花をつけていた。花水木の花芽が膨ら

み始めた。それから、満開となった蝋梅の花、軒先の寒紅梅、堂々たる先駆けだよナ。


 これからイヤになるほど春が来るのだから、急がなくてもいいのに・・・




2026/01/19

大島の波まだ高し寒椿

 


                                (AIさん作成)


 伊豆の大島だってまだ寒い時期だと思う。


 しかし、ここの椿はお構いなく咲くらしい。この画像は大島のツバキを正確に描いている

かどうか、なにしろAIさんの作成だから、まあ大雑把のいい加減だろうと思うが、それで

もイメージとしては、離島の荒海に囲まれた厳しい生活を、慰めるように椿が赤い。


 「どたん場検索」によれば、伊豆諸島は相模湾の沖合に南に向かってほぼ一直線、100

に及ぶ島々が並んでいる。なぜか所属は東京都、一番近い大島まで100㎞、最南端の

婦岩までは650㎞。そのなかで人が住む島は9つ、他は無人島(岩礁も含む)。



 この島々は火山島ないし海面に突き出た外輪山でできているという。なんで海の底から

ぽこぽこと火山が出てくるのか不思議だが、海底ではフィリピン海プレートと太平洋プレ

ートとがどうとかこうとかして、それで無暗に火山が生まれているようだ。


 この島々のおかげで日本の領海は、随分と広くなっていることと思われるが、それはご

先祖様が遥々と海を渡って、八丈島のあたりまで出張った結果なのだろう。なに構わずに

攻撃して、武力を持って自分の領域にしたわけではないのだから、胸を張っていい。



 大島と伊豆半島との距離は30キロメートルしかない、なのになぜこれらの島が東京都

の所属となったか、理由はよく分からないが、邪悪とも思える都心のビルの谷間を思え

ば、島々は別天地の如く自然が豊かで、風光明媚で、長閑な場所だろうと推測する。


 台風被害や火山爆発など、自然災害も多いかもしれないが、美しい景色とのんびりした

風土は、とても貴重なものではないだろうか。列島でそういうものが残っているのは、本

州日本海側と離島しかなく、その他は東京のミニチュアの街ばかりのように思える。


 高齢化でエラク時間が間延びしてしまい、「のんびり」は貴重だよナア。




2026/01/18

床の間に侘助寒し朝の雪

 

                                              (AIさん作成)


 自慢じゃないが茶道のサの字も知らない。


 わが敵は若いころいささか齧ったらしいが、とんでもない野暮天にあきれ返り、道具類

を家のどこか奥深くに隠して、トンと目にしたことがない。あのぶくぶく泡立つ緑のお茶

に、ねっとりとした羊羹などは大変よろしきかなと思うが、残念である。


 侘助という花は茶事に用いられるという。だから侘助などと言う名がついたのか、そう

いう名前だったからお茶に使われたのか、よく分からんけれど、静に湧く炉の湯と儚げな

白い花はよく似合って、茶室にピンとした静寂が張り詰めていることだろうと推測する。



 しかし何を隠そう、茶道の稽古というのは、見ていても和服の女性が多いから大いに楽

しいし、万がいち一服御馳走になったりしたら、礼儀をわきまえないからドエラク緊張する

が、とろりとした茶が旨いし、出てくるお菓子は上等だし、大変うれしい。


 ただ残念なことは、そういう機会、チャンス、出会いがまず無いことだ。カフェといって、

外国のお茶を提供するお店はしこたまあるが、抹茶を入れてくれる茶店はない。せっかく

なんだから、抹茶を立ててくれる喫茶店があれば、是非と思うが、出来ないかなあ。



 近ごろなんだか知らんが、国産ものに引き寄せられる。昔の日本人が普通に暮らしてい

た暮らしのあれこれ、そしてもう今の日本人にはすっかり忘れられたもの、そういうものに

とてもいいものもあったのではないかと、しみじみ思う機会が多い。


 まず和服、女性の和服は申し分ないが、もちろん男だっていい。それから茶道、華道な

どの、閑かで落ち着いた芸道(書道がなくなったので漢字が書けない! )。能楽、歌舞

伎、剣道、弓道、それから畳、ふすま、障子、、、どんと焼き、鯉のぼり、菖蒲湯・・・


 ここらでちょこっと足元を見直してみるのはどうか。



                                     

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