カーブを曲がって、この景観に息を呑んだ。
なんという圧倒的な量感だろう。あの残雪の峰々がこちらにのしかかってくるよ
うに感じられた。そしてこのコントラストの美しさに、思わず見入ってしまった。
麓の緑の山肌、その先の青い残雪の高山、抜けるような水色の空。
白馬の近くだったから、これは白馬連峰かも知れないが、自信はない。が、そう
思って写真をよく見ると、手前の山に八方尾根のスキー場らしき模様が見えてい
る。どうも白馬連邦らしいが、高山の峰々の形で、山を同定することが出来ない。
八方尾根はスキーでだいぶ馴染みがあるが、夏のそれは見たことがない。なによ
り夏だというのに、この雪の残り方は思いもかけぬ風景であって、まったく驚き為
五郎の心境であった。夏山でもこんなに雪渓が残るんだなあ。
そういえば、この時は越後からの帰り道、柏崎から糸魚川に向かって海沿いの道
を走ったのだが、その時に岬の向こうの海の上に真っ白な山影を見た。何だろう何
だろうと思いながら走っていたが、それは立山連峰じゃなかったのだろうか?
糸魚川から千国街道を北上して、姫川沿いの曲がりくねった道を走って来て、白
馬が近いかな、と思ったときにドオ~~ンとこの景観が目に飛び込んできたのだ。
それまでの道すがらには、こんなに壮大な景観は見かけなかった。
それでぶっ魂消て思わず車を止め、あんぐりと口を開けて眺めた。もはやあの山
に登ることは生涯ないだろうが、この景色を眺めることぐらいはまだできそうであ
る。よお~し、またここへこよう、ここへきて飽きるまでこの景色を眺めよう。
そう思ったが、いまだ実行できず、やんぬるかな。
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