ジングルベルの季節だが街は意外と静かだ。
と言うか、こっちの意識がクリスマスから遠く離れてしまったのでそう思うのかもしれな
い。クリスマスの真似事をしたのは、まだ子供が小さい時で、ある年寝床にプレゼントを置
いたところ、目覚めた子供がひどく驚き、長男がなにやら悩み始めたことを覚えている。
サンタさんが夜中に来てプレゼントを置いた、なんてどう考えてもおかしい、と悩み始め
たのかもしれない。小さい子にこんな嘘をこいていいのだろうかと考えさせられたが、この
時は確か、包装紙が近所のスーパーのもので、あっけなくばれたように記憶している。
クリスマスと言えば、子供のプレゼントのほかに、年の瀬の浮かれ調子に巻き取られ、ち
ょうどボーナスなどもちらちらするから、もっぱら夜の街を呑んだくれて彷徨った。今考え
てみると、ひどく安給料でビンボーのどん底だったのに、よくも飲み歩いたものだ。
子供が大きくなるとともに、そしてこっちの体力がなくなって無茶な吞んだくれも出来な
くなって、だんだんとクリスマスはなんだか遠ざかっていった。ただ、景気のいいジングル
ベルの音に淡い郷愁のようなものを覚えるが、それだけの話となった。
本物のの、と言ってはおかしいかもしれないが、クリスチャンにとってクリスマスはどうい
うものなのだろうかと、ふと思う時がある。こっちはその日だけの俄かクリスチャンだった
から、そう言うことはちっとも分らない。ただのイベント、お祭りだと騒いでいいのか⁉
などと思いもするが、大抵のものは輸入品で間に合わせてしまう器用な日本人であるか
ら、まあ、それでいいのだろう。しかし不思議なことに、いろんなものを輸入はするが、どう
も肝心かなめは、頑として変えないところがありそうで、ふしぎな人たちだ!
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