振り返れば冬の間中「春よ来い」と言っていた気がする。
それは冬が始まった12月から、紛れもない春4月までの間、ひたすら春を待つ気持ちの
表れかもしれない。ということは、ひょっとすると我が心情的には、冬が12月から3月まで
の4か月間、ということになる。暖国に住んでも、冬が長あ~い。
せっかく四季というものがある日本に居るのだから、それぞれの季節を等分に楽しまな
くてはソンだ! という気がする。だから冬の間も、いたずらに春を焦がれるのでなく、冬
は冬としてそれなりに楽しむテがあるはずが、寒さ、冷たさを楽しむにはどうする?。
毎年同じことを書いているような気がするが、4月はともかく花の季節であり、その応接
にいちいち応じれば、まことにこころせわしい季節である。日本中の美しい花が、次から次
へと咲いては散り、散っては咲きして、こころ休まる暇がない。加えてネットも花の盛り。
5月になると花の大爆発がだんだんと落ち着いてきて、若葉の季節、風薫る季節になる。
咲いたり散ったりが間遠くなり、それにつれてこころ急く気持ちも薄れてゆき、ことのほか
美しく照り映える山の緑も、なんとなく余裕をもって眺めることができる。
ワシ等はぼんやりとこんなことを頭に浮かべながら、その日その日を送っている。そして
頭の上でミサイルや爆弾が、突然爆発する恐れもなければ、明日喰うめしの心配もひとま
ずしなくていい。なによりもまた、今日の夜は雨を遮る屋根と暖かい布団で眠れる。
同日の同時刻、別な場所では、空から爆弾が降ってきて大勢の人が、突然に断りもなし
に殺される。俺を殺す権利は誰にもない、と大声で叫んでみても、周りでは知らん顔して
相変わらず爆弾を落とす。カミ様は、今生きている誰よりも、何よりもエライのだろうか。
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