2026/01/01

日の出空変わりもせずに去年今年

 

                                 (AIさん作成)


 新年だけれど特段代わり映えしない。


 今日は寝坊してお天道様も見ていない。今年もまた。こんな風に取りとめもなくだらだら

と過ぎてゆくのだろうと思う。またそれでいいので、無暗やたらにいろんなことが発生して

も、かえって処理できない。その意味ではダラダラのんべんだらりがいいに決まっている。


 年々歳々、やれ暮れの大掃除だ、次にお正月の準備だ、などというのが、ものすごく億

劫になってきた。別に大したことはしないのだけれど、ふだんと違う、ということがすでにし

て煩わしい。どうしてそうなったのか、別に構えたわけじゃなく、自然体でそうなった。



 今ではこういうモノグサ太郎にもってこいの品々が準備されている。松飾なんか、印刷

された薄い紙っぺらを、ひょいっと玄関にぶら下げれば済むし、餅などというものはモチロ

ン搗かなくなって久しい。なんならおせちなどもボタンをぽちっとすれば届けてくれる。


 世の人々がなるたけモノグサ太郎になるように、なるようにと、商売をする人は計らって

くれている。こちらとしても、やはりその期待には応えねばならない。そして、松飾りだろう

とおせち料理だろうと、なに構わずに「ま、いいとするか」と言って、そうする。



 こうして、暮れ正月を過ごしてみると、昔に比べて随分のっぺらぼうになった。ごろごろ

寝てばかりいてなんにもしなくなったと感じる。そこへもってきて高齢者だから、何にもし

たくない。両方が相まって、相極まり、初詣もサクッと省略するまでに至った。


 新たな年の出発にあたって、こんなにグニャグニャでいいのだろうか⁉ たぶんよくない

と思う。いい加減な生き方に天罰が下るであろう。それが怖いので、胸の内で、聞こえな

いほどの小声で言っておこう、今年はなるたけ歩きます、と。




2025/12/31

2025/12/27

角巻の老女は雪にかき消され

 

                                (ネットから拝借)                         


 雪国の方はいま恐ろしいほど雪が降っているらしい。


 毎年この時期…年末のころに大雪が降るようで、よく年末寒波とか言われている。どう

してよりによってこの時期なのか、人が皆お正月で帰省したり、どこかへ遊びに出かけた

りのこの時期に、全く以て大迷惑な、意地悪なことである。


 テレビのコマーシャルに、角巻を被ったお婆さんが、降りしきる雪の中へぼうっと霞んで

消えてしまう、という画像が流れたりするが、どこへ行こうとしていたんだろう。病院へ行く

途中だったんだろうか、自宅へ帰る道すがらだったんだろうか。



 今では角巻も消えてしまったかもしれない。その代わりに倍も軽くて倍も温かいダウン

やら何やらが角巻にとってかわったのだろう。囲炉裏や火鉢がとっくに消えて、あかあか

とストーブが燃え、エアコンが音もなく温める時代になってから、だいぶ久しい。


 かように生活はドンガラカッタと便利に楽になったが、雪はこともあろうに、そんなことは

構わずに降って来る。そうして昔と同じように、なに構わずゴンゴン積もっていく。気象は

人の世が便利になろうが合理的になろうが、一切お構いなしだから困る。



 自然現象が、人の世の発展や進歩をひとっ垂れも考慮することなく、大昔通りにゴリ押

ししてくるのに、大いに戸惑ってしまう。楽ちんで安全な世の中だと思っていたのに、いき

なり自然が大暴れして、その結果少しも安全でもなければ楽ちんでもないと悟った。


 雪の中に消えた角巻のお婆さんの時代には、高速や新幹線の立ち往生などなかっただ

ろうけれど、便利、快適を追及するこの流れはどうしたって止めようがない、とすれば、そ

の裏にいつも潜んでいる、自然現象の恐怖にどう向き合えばいいのだろうか。


 角巻のお婆さんはどこへ行こうとしていたのだろう。


 


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