(ネットから拝借)
雪国の方はいま恐ろしいほど雪が降っているらしい。
毎年この時期…年末のころに大雪が降るようで、よく年末寒波とか言われている。どう
してよりによってこの時期なのか、人が皆お正月で帰省したり、どこかへ遊びに出かけた
りのこの時期に、全く以て大迷惑な、意地悪なことである。
テレビのコマーシャルに、角巻を被ったお婆さんが、降りしきる雪の中へぼうっと霞んで
消えてしまう、という画像が流れたりするが、どこへ行こうとしていたんだろう。病院へ行く
途中だったんだろうか、自宅へ帰る道すがらだったんだろうか。
今では角巻も消えてしまったかもしれない。その代わりに倍も軽くて倍も温かいダウン
やら何やらが角巻にとってかわったのだろう。囲炉裏や火鉢がとっくに消えて、あかあか
とストーブが燃え、エアコンが音もなく温める時代になってから、だいぶ久しい。
かように生活はドンガラカッタと便利に楽になったが、雪はこともあろうに、そんなことは
構わずに降って来る。そうして昔と同じように、なに構わずゴンゴン積もっていく。気象は
人の世が便利になろうが合理的になろうが、一切お構いなしだから困る。
自然現象が、人の世の発展や進歩をひとっ垂れも考慮することなく、大昔通りにゴリ押
ししてくるのに、大いに戸惑ってしまう。楽ちんで安全な世の中だと思っていたのに、いき
なり自然が大暴れして、その結果少しも安全でもなければ楽ちんでもないと悟った。
雪の中に消えた角巻のお婆さんの時代には、高速や新幹線の立ち往生などなかっただ
ろうけれど、便利、快適を追及するこの流れはどうしたって止めようがない、とすれば、そ
の裏にいつも潜んでいる、自然現象の恐怖にどう向き合えばいいのだろうか。
角巻のお婆さんはどこへ行こうとしていたのだろう。
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