2026/01/30

寒紅や差してきりりと前を向く

 

                               (AIによる)


 列島の約半分ほどは大雪だという。


 残りの半分もなにしろ寒い。寒さにへこたれてばかりいないで、キリッと真っ直ぐ前を向

いて日々を送りたいと思う、が、どうしてもへなへなと部屋に閉じこもってばかりで、そうし

て「歩き始めた みいちゃん」ではないが、「おんも」に出たいと待っているのだ。


 しかしテレビニュースを見るにつけ、雪国の大変さを想像する。とりもなおさず、なにしろ

雪掻きをせねばならない。雪掻きといっても、5cmや10cmのそれを掻くのではない、

20cmや30cmの、重たい、頑固な雪を掻かねばならない。思うだにぞッとする。



 雪を掻こうと表に出ても、こういう状況だとすぐに疲れて、まあ使い物にはならない。1m

ほど雪掻きして、それでへたってしまい部屋に逃げ込んで炬燵で丸くなる。基本の雪掻き

でさえこんなだから、雪下ろしだとか、雪かたし(片づける)だとか、ほんとにもう思いもよ

らない。家が傾いたって、凹んだって打つ手はないんである。ホントに!


 しかしそこに現に住む人々は、とにもかくにもそれを乗り超えて生きていかねばならない

のだから、大変なことだナアとしみじみ想像する。想像だけだから、まあ楽ちんだが、実際

その場に立ったら、どうしていいのか途方に暮れるばかりだろう、きっと・・・



 ともかく一刻も早くこの冬が去ってくれることを願うしかない。と言って、どこへお願いす

ればいいのか、気象庁にお願いするのはちょっと筋違いだろうし、政府や行政にお願いし

ても聞いてはくれないだろうし、どこにも持っていき場がないようだ。


 だとすればひたすら我慢するしかない。ただしその我慢も、背中を丸め、俯いて、暗い顔

で我慢するというのは、これは面白くない。傲然と顔を上げ、背を伸ばし、キリッと前を向

いて、なんでもないような顔をして、そうして我慢したいものだ。




2026/01/29

公園の節分草に寒の風

 



 ほんとうに直径2cmほどの小さくて可憐な花セツブンソウ。


 野生ではトンとお目にかかったことがないから公園へ行き、蝋梅が咲いているその根元

に、消え入りそうに咲いているご尊顔を拝することとなる。小さいし、弱々しいし、北風に

テもなく吹き飛ばされそうに咲いているから、極ごく貴重な花のように思う。


 植えられている狭い一角に人が集まり、ともかくも写真に撮る。おばさんがスマホを近

づける、爺さんがデカいレンズのカメラで割り込んでくる、目立たない小さなカメラを持っ

た人は押し出されて、うろうろと周りを歩く。そして花は間もなく消えて跡形もなくなる。



 野生ではカタクリのように群生するらしいが、まあ見たことがないなあ。よほど環境の好

みが厳しくて、そうめったなところには育たないのだろうか。特別に綺麗だとか華麗だとか

ではないが、まだほとんど花のない早春、厳しい寒さの中で咲くから貴重だ。


 ほとんど花を見ない時期がしばらく続き、寒風ばかりが吹く日々に寒紅梅やら蝋梅やら

が目覚めて花開き、合わせるようにこの節分草も咲きだし、野っぱらでは仏の座の朱が目

立ち、オオイヌノフグリの薄い藍色に眼が惹きつけられて、なんでも花が嬉しく思える。



 春たける頃これらの花を見れば「なんだ、まだ咲いてらあ! 」と、手のひら返しのそっけ

なさだが、このころになると花は次から次、一息つくいとまもなく咲いては散り咲いては散

りするのだから、手のひら返しもバン止む得終えない仕儀なのだ。


 ほんとは、花だとか、暑さ寒さだとかに気を向けることなく過ごせれば一番いいが、なに

しろ他にやることもなく、関心を向ける先はどうしても、花や緑や、寒い暑いになっちまう。

しかしそうして日々を送れるのは、ビンボーだけれど実は有難いことだ。




2026/01/28

早咲きの梅見る公園空澄める

 



 大寒が地面を這いまわっている。


 公園の花たちはどうなっているだろうと出かけてみた。あんのじょう草木はまだまだ冬の

装いで、早咲きの梅と蝋梅がちょっとだけ春を感じさせている。ときおり北風がひょう~~

っと吹いて、空は澄み渡って、雲はどこまでも白く輝き、青く突き抜けるようだ。


 秋に賑わうイチョウ並木のトンネルは、枯れそぼったような白っぽい枝が、余計に寒さを

感じさせた。その辺りだけ、どういうことか中学生がわらわら湧き出していて、どこかの学

校の全校生が動員されたらしい。今日は日曜日なのに何事であろう。



 子供の広場には小学生が元気に「ぽんぽんネット」や「ふわふわドーム」の上で飛び跳ね

ている。どうも子供たちには”寒さ”というものが存在しないらしい。よく見るとどちらの遊

具でも、女の子が圧倒的に多い。なんでかわからないが、男の子は影が薄い。


 この子たちが大人になった時、どこでも女子が目立ち、男子は陰に隠れているような、そ

んな世の中が実現するかもしれないナ、とふと思った。それは恐らく、日本のような国では

よろしきことではないだろうかと思う。男尊女卑の伝統が強すぎるもんナア。



 雑木林の中を歩く。すっかり葉を落とした枝が青空に突き刺さっている。見た目は陽だ

まりのような陽ざしだが、やっぱり北風がひょう~~っと吹いてくる。以前ここでカタクリの

花を見たが、いくらなんでもまだそれは咲かないだろう。枯葉が積もっている。


 この日見た花は、早咲きの梅、蝋梅、雪割草の花、水仙、山茶花、そして黄色い菜花。ま

だまだ景色は冬そのもの、暦もまだ寒中なんだから、そう急がなくていいのだが、春の兆

しみたいなものは見付けられなかった。マ、冬は冬の景色を楽しめばいいだけだが・・・




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