奥多摩に「大多摩トレイル」という遊歩道がある。
青梅線の「古里駅」~「奥多摩駅」間を、多摩川の右岸に沿って歩く約8㎞の山
道だが、渓谷あり、ダム湖ありでなかなかに変化に富んでいる。山の急斜面を削
って作られたところもあって、しばしば崖崩れで通行不可となる。
しばらくの間崖崩れで通れなかった箇所が、通れるようになったらしいので、何
年ぶりかで歩いてみた。古里駅→奥多摩駅が正式ルートなのかもしれないが、これ
は登り道である。登りは死ぬほどイヤだから、奥多摩駅から下ることにした。
奥多摩駅到着、今日は休日、観光客わんさか。海沢集落から「数馬狭遊歩道」に
入る。山の急斜面を削って、人ひとり通れるほどの細道が続く。左手は多摩川の流
れ、始終木々の隙間から沢音が聞こえてくる。道は歩きやすい
数馬狭橋に到着。ここは白丸ダム湖の上流端。ボードに乗った「アメンボ」がわ
らわらと浮かんでいる。見ていると実に楽しそうに水面をス~イ、ス~イと行きか
っている。若い男女が多いのだろうと思う。いいなあ、羨ましいなあ。
ここから先は白丸ダム湖の岸辺に沿って歩く「白丸ダム湖畔遊歩道」だ。さっき
の道とあまり変わりはなくいい道だ。ダム湖の水面が近くなって、「アメンボ」の
動きがよく分かる。若い女性が多いような気がする。
ボードに座ったまま立ち上がれない人、すっくと立ちあがってスイスイ行く人、
様々だ。これは意外と簡単そうに見えるから、ジイバアでもできるだろうか。湖岸
でこのボードを担いだ中年夫婦を見たから、ひょっとしてジイもOKかも。
やがてダムの堰堤に到着。ここから先は「鳩ノ巣渓谷」となる。渓谷の手前に休
憩所があり、中高年以上の人たちが大勢休んでいた。若者はほぼ通過している。休
憩所のすぐ先が「魔の130段石段」の急登、下りでよかったなあ。
鳩ノ巣渓谷は大岩がごろごろ流れを遮って、水はその隙間を無理やり通り抜けて
くる。怒った流れが岩を嚙み、なにがなんでも流れようとしている。道は大岩の隙
間を縫うように作られているので、大いに危なっかしい。山百合が咲いていた。
鳩ノ巣渓谷から寸庭狭に行く道は、まず里道の登りから始まり、ずっと登りっぱ
なしで山道に突入しても、さらに登り道が続いた。バテた。ちょこっと登って止ま
って息を整え、またちょこっと行って休み、尺取り虫の登り方。
ようやく天辺の休憩所に死ぬような思いで到着。ここから「松の木尾根」の下り
道。だが傾斜がきつい。こんな山道を小さな子供たちがわらわら登って来るのだか
ら、こっちが齢を取り過ぎたか、あるいは日頃の鍛えが足りないのか、どっちだ⁉
山道を下りきって寸庭狭。小さな滝があって、生き返るような涼しさを感じた。
多摩川と沢の合流点の河原で、高校生のカップルが遊んでいる。女の子の方は退屈
そうだった。橋を渡って古里の里道を駅に向かう。「大多摩トレイル」終了。
古里の駅から電車で御嶽駅へ。御岳駅到着。川沿いを御岳渓谷へ行く。やはり渓
谷だから、川波がどんぶらこと流れている。その川波を利用して、競技カヌーの練
習や川下りカヌーでの波下りや、ラフティングをしている。
岸辺の岩に座って、ラフティングをぼんやりと眺める。ラフティングの若い女の
子たちの嬌声が、夕暮れの渓谷に木霊する。女の子たちはどんぶらこと流れていっ
て、やがて見えなくなった。夏の渓谷の青春の一コマ。
奥多摩の夏はなかなか面白い。
短い動画(BGM・キャプション)
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