ついこの前に田植えが終わったばかり。
なのに、儚げな早苗はたくましいく育って、青田に成長していた。驚き為五郎の
ような成長の速さ、植物も人間も、子供の成長にはいつもながら目を見晴らせられ
る。稲の穂先がそよいで、風の通り道が見えた。
それはともかく、青田の先の森も山も、みんな緑でとても美しく目に映じた。都
会から少し離れれば、こんなにも美しい風景が広がっていることに、今更ながら気
付かされもした。人は時として都会を離れてみなければいけないと思う。
車が通過する道々、どこもかしこも青田が目の限り広がる。イギリスの田舎が、
緩やかな牧草地の連なりだとするならば(行ったことはないけれど)、わが日本は
瑞々しい田んぼの連なりであり、その美しさはイギリスに負けない(と思う)。
そうして思ったことは、こんなにも限りなく米を作っているんだなあ、という感
慨、こんなに米ばかり作って大丈夫なのか、というど素人の淡い危惧だった。とも
かく山際の僅かな平地さえ、すべて田んぼで埋め尽くされている。
これほど田んぼで埋め尽くされている日本で、どこをどうしたら「コメ不足」に
なるのだ!? と、これは素朴な疑問。今回の「コメの高値」は、絶対に誰かが仕
組んだ「弱い者いじめ」だとの疑は融けない。
日本を牛耳る巨大な組織が、ウヒヒヒとほくそ笑みながらコメの値段を操作して
いる。列島中に湧き上がるような、なんでも値上げ、の風潮をチャンスととらえ、
政府の無策を尻目に、かって放題のし放題。
貧民を甘く見たら巨大なしっぺ返しだゾ。
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