見た目も涼しげだが、実際に涼しい。
滝だと言えば、なにがなんでも見たい、という人もいる。遠き山道を、ものとも
せずに滝を見に行く。見てどうするかといえば、特段どうするあてもないようだ。
滝とは言えど、遠路はるばるなのだから、何か功徳がなければいけないと思う。
滝の功徳はさまざまあるようだが、目で見て何かを感じるのと、頭からしぶきに
打たれて何かを感じるのと、まあこの二つぐらいが思い浮かぶ。滝の裏側に廻って
お籠りする、なんていう芭蕉の酔狂は、さて置いておく。
どうせなら、華厳の滝なんて言わずに、世界のデカい滝を見たいと思う。デカけ
ればいいのかといえば、いいのである。とにかくデカければ、まずもって迫力があ
る。日本の滝は総じて、この迫力という点で及ばないようである。
ナイアガラ、イグアス、ヴィクトリア(いずれも見たことも行ったこともないけ
れど)、まあ迫力の桁が違うようだ。落差がデカく、流れ落ちる川幅がデカく、そ
れで水の量が膨大、タダ流しておくのはモッタイナイような気がする。
まあ生涯行けそうもない滝の話をしてもナンだから、閑話休題、話を戻す。山の
小さな沢に懸かる滝は、この世界のデカ滝に比べれば、子供のおもちゃみたいなも
のだけど、しかし夏などは実に涼しげである。実際にも涼しいに違いない。
岩ばしる水が小さな水滴になり、空気中を漂って周りを冷やす、ということはあ
りそうな気がする。都会の中に大掛かりなミスト発生器など作らずに、こういう小
さな滝を幾筋も流したら、見た目も涼しく現実にも涼しいんじゃなかろうか。
なんでもかんでも、とにかく涼しくないと死にそうだ。
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