2025/07/26

白蓮にしばし涼まん昼の池



             


 蓮は花だけは美しい。


 葉っぱは傍若無人にデカイばかりだし、種ときたら、なにやら目玉の集合のようで、いさ

さか不気味だ。ところが花はなによりも美しい。花びらの根元が白っぽくて、先っぽへ行く

ほどだんだんに薄紅色となり先端が赤く、花びらの中に紅色の筋が浮いて見える。


 この様子がなによりきれいだなと思うけれど、乳白色の薄い黄みを帯びた白い花は、なに

よりも涼し気だ。白い大きな花は、バラでもボタンでも爽やかで涼し気に見えるものだが、

蓮の白はまたひときわ爽やかに見え、池の水気と相まって思わず汗を拭いたりしてしまう。



 今はなんといっても、涼し気、涼しい、爽やかが一番いい。なぜかと言えば、ひょいっと

予報を覗いてみれば、35℃以上が踵を接して並び、ひょっとすると、37℃、38℃などという

殺人的な日もあって、これじゃあ、なんでもいいから「涼」というものが欲しい


 朝の10時ともなればもう部屋の温度は33℃、たまらずにカーテンを閉め、クーラーをひね

って籠城の一手、暑いのに、食うものは食うし、やることがないからごろ寝ばかりだし、腹

ばかり出る。これじゃ、体にいいわきゃないよ、分かっているけどやめられない。




 これから毎年こういう按排が続くとすれば、これは何かテを考えねばならないのではない

か、夏になるとただただクーラー籠城だけでは困ったもんである。しかしテといってもな

あ、どういうテがある? 金があれば横っ飛びに涼しい場所に逃げるのだがなあ。


 金がないので仕方がない、なにがなんでも35℃以上の気温に、こっちの体を適応させるし

かない、人間は環境に適応するものだという。現に赤道あたりのマサイの人は、熱中症だ、

などと無暗に騒がない。ならば、38℃ものともせずに動き回るか~⁇


 死ぬ前に、それでいいのか考えよう。




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