遠い雪国の寒さを想ってみる。
雪がしんしんと積もるだけではない、時としてひょう~~っと風が巻いて吹雪になる。そ
ういう夜はいかんともし難く、ただ寂寥感に包まれて、背を丸めて閉じこもるしかテがな
い。そんなときに、干した氷下魚の硬く凍ったようなやつを炭火でゆっくりと炙る。
炙った氷下魚の少し柔らかくなったのを、手で毟って口に入れると、上品で淡白な氷の
味がする。思いやる北国の凍てついた湖は、どこまでも寒く冷たく想像するだけで身震い
が出そうだ。燗酒が体中を経巡っていく途中、目のあたりでポロリとこぼれた。
氷点下10度くらいならばひょっとして体験したかもしれない、が、マイナス30数度となる
とこれはもう、想像の埒外に出てしまう。それも、ほんの一時ではなく、日常茶飯事ともな
ればどう想像していいかわからない。想像だけなら猿でもできるのにナア。
「どたん場検索」によれば、最低気温は南極のソ連基地の-89.2℃だそうだ。人間が日
常生活している場所では、オイミャンコ((ロシア)-67.7℃といっている。つくづくと、人
間という動物はなんとまあ、とんでもないところに住み着いていることかと思う。
個人的な体験の示すところでは、一番ここちよく過ごせるのはどうも18℃~23℃の間
くらいであるようだ。それ以上となれば、次々に着ているものを脱ぎ去っていかねばなら
ない。またそれ以下になると、今度は次々へと服を重ねなくてはならない。
服を着たり脱いだりしても、もはやどうにもならん、という閾値を越えれば当然あとは機
械の出番となる。夏は扇風機(まだ使っているのだ)、そしてクーラー。冬の今の時期は、
炬燵(まだ使っているのだ)、ストーブ、時としてエアコン。これらに助けられている。
人間は気温に対して強いのか脆弱なのか分からなくなった!
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