2025/06/19

海青し段々畑は南かぜ


 


 南風、嬉しいような迷惑なような。


 太平洋高気圧がどうとかこうとかしてどっかりと居座ると、安定して南風が吹き

晴れの天気が続くようになるらしい。晴れるのは嬉しいが、これはもう昔のように

穏やかな晴じゃないから困る。30℃ぐらいでうろうろしてればまだしも、40℃とい

うのは恐ろしい。


 今からこの調子では、今年の夏はむやみやたらに長いのじゃないかと思われる。

40℃に迫る気温が毎日々々、怒涛のように続くのかと思えば、あらかじめ事前にう

んざりしておく。日本は、夏と冬の2期の季節になってしまったのだろうか。



 しかし子供にとって夏は輝きの季節だ。目にするものなにもかもが、きらきらと

煌めいているように見える。今どきの子はあまり表に出ないようだから、どんな夏

の姿を眼にしているのか知らないが、それでもやはり夏は嬉しいのじゃないだろう

か。


 テレビでは、夏真っ盛りの四万十川の、沈下橋から飛び込む子供らや、郡上八幡

の高い橋の上から、勇躍として川面に落下する子供たちの姿をしばしば映像にす

る。あの姿を見ていると、やっぱり彼らの夏は煌めいているのだろうナと思う。



 もしこのまま空梅雨の夏だとすると、今度はたちまち水不足が心配になる。山の

中の水甕が干上がって、飲み水さえ不足し、おろおろしなければならない。かとい

って梅雨が居座れば今度は大洪水、家が流され、崖が崩れ、やっていられない。


 日本の川は山から海、直結である。降れば降ったで大氾濫を起こすし、降らねば

水は海に直行してしまい、ゆったり平らかに流れるということを知らない。自然地

理的には恵まれた列島ではないような気がするが、でもまあ、緑はこれ以上なく豊

かである。


 何とか工夫して夏を豊かに過ごしたい。




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