街の騒音がふっと消えて奇妙に静かだ。
もしかすると皆んなが帰省やら旅行やらで、街の中が空っぽになったのかもしれない。お
正月にもこんな奇妙な静寂にふと気づくことがある。故郷をたたんで、更に金もない身は、
どこへも行くあてとてない。奇妙に静まった街の中で、家に籠っている。
民族大移動はおおむね年に3回、即ちお正月、ゴールデンウイーク、そしてお盆。大移動し
てどこへ行くのかと思えば、ほぼ田舎へ、それも久しぶりに田舎に住む爺ちゃん、婆ちゃん
に会いにゆく。(ゴールデンウイークは今どき海外かなあ? )
パパとママと子供は都会に住んで、爺ちゃん婆ちゃんは遠い空の下に住んでいる。なぜ離
れて住むのかといえば、そこはそれ、いろいろ事情があって一言では言えない。離れて住ん
でいるが、やっぱり孫は可愛くて、たまの帰郷を首がちぎれるほど長くして待っている。
都会で忙しい毎日を送っている両親と子供たちは、爺ちゃん婆ちゃんの家でほっと一息つ
くだろう。そして珍しい、日頃口にしたことがない田舎料理を食べて、ますますほっとするだ
ろう。この時パパママは、なんでくそ忙しい都会で生活してんだろう⁉ と一瞬思うのだけれ
ど、まあ今更しかたないよナ、と急いでその思いを振り払らったりする。
お盆に大挙して帰省する、という習慣文化は日本だけだろうか。お盆といえばお坊さんが
きて読経などするから仏教と関係ありそうだが、タイなどはどうだろう。あまりお盆などと
いうことは聞かないような気がする。(なにしろ行ったことがないから解らない)
ひょっとして仏教とお盆は関係ないかもしれない。もしかすると日本古来と言われる祖先
崇拝が仏教と手を組んで、それでお盆というご先祖を敬う行事が習慣化したのだろうか。そ
れでもまあお盆は、爺ちゃん婆ちゃんと孫たちの貴重な邂逅の機会、大切にしたいものだ。
お盆が過ぎれば秋が待っている。
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