まだ6月、川の水は冷たいだろうに!
河童たちはお構いなし、平気な顔をしている。こちらから見ていると、なにやら
魚もいっぱいいそうな川だが、潜って魚を突くというようなことはしないようだ。
ただひたすら飛び込んでは甲羅干し、を繰り返している。
我らの時代では、それでは飽き足らずヤスを持ってハヤなどを突いて遊んだ。ど
ういうわけか、たかが川魚とは言え、捕まえる、あるいは突く、のが大変に面白か
った。特段魚を食いたいわけでもなかったが、遊びとして面白い。
それはどうも、体の奥深くに眠っている狩猟本能が呼び覚まされるからだ、と思
うのだけれど、今どきの子供たちはそういうことがないのだろうか。それだけ今の
子たちは上品になった、ということだろうか。
無暗に川で泳ぐのは危険だ、ということで学校にプールが整備されたと思うが、
われらの山の学校は、プールなどどこ吹く風の又三郎、そんなものはどこにもなか
った。ただ川が無尽蔵に流れているだけだ。
むろん川でおぼれることは十分あり得る。川で泳ぐこの子たちも、先生に見つか
ればきっと怒られるのだろうと思う。海のようにライフセイバーがいるわけでもな
いから、危険であることは確かだ。
だからと言って、川遊びは絶対しちゃあイカン!! というのも何だか可哀想な
気がする。我らの時代が原始時代だったのだ、と言われればそうかもしれないけれ
ど、その代わり自由だった、原始の自由かも知れないが・・・
原始の自由が懐かしい。